膣縮小のセルフケア方法
年齢を重ねるごとに、顔のシワやたるみが気になるようになる女性は多いかと思いますが、その影響は膣にも同様に出るもの。それが膣のゆるみ。膣のゆるみは、加齢や出産によって起こるとされています。
仕方のないものと諦めてしまう方も多いですが、実は日頃のちょっとした心がけで若々しい膣を保つことも可能です。膣のゆるみを悪化させないためのトレーニング方法を紹介していきます。
骨盤底筋トレーニング
骨盤底筋トレーニングは、気軽に行えるトレーニング方法です。椅子に座り、お尻の下に手のひらを上にして敷いてみてください。このときに出っ張って感じる固い骨を坐骨結節といいます。骨盤底筋とは、この坐骨結節の間を通る筋肉です。
この筋肉を鍛えることで、膣のゆるみを解消することができるとされています。
基本的なトレーニング方法としては、仰向けに寝て行う方法と、床に座って行う方法があります。
仰向けに寝て行う場合は、両ひざを立て、肩幅に開いて体の力を抜きます。この体勢で肛門と膣を締めるように力を入れる、抜く、という動作を1分間で10回ほど繰り返します。
膣を締める動作は、おしっこを我慢するように…といえば分かりやすいでしょうか。
床に座って行う場合は、壁にもたれ、両ひざを立てて開いた状態にします。トレーニングの方法は上記と同様です。
応用編としては、椅子に座って行う方法もあります。背もたれにしっかりもたれるよう深く腰掛け、足を開いた姿勢で行いましょう。
日常的にテレビを見ながら実施することもできるので、毎日の習慣にするのがおすすめ。正しくトレーニングを継続することで、2~3週間で効果を感じられることもあるようです。
クリニックで施術を受けられる
膣のゆるみを即効性のある方法で解消したい場合は、クリニックで治療を受けるのも選択肢のひとつです。代表的なものとして以下のような治療法があります。
膣縮小手術
膣の入口や内側にメスを入れ、縮小するように縫合する手術です。麻酔をして行うため手術中には痛みなどは感じません。
膣内にヒダを作るように縫い合わせる方法を取るクリニックも多く、自然な仕上がりを実感できます。ダウンタイムは長めですが、効果は半永久的に持続します。
レーザー
膣内にレーザーを照射し、引き締め効果を与える治療法です。ゆるみの程度により照射範囲を調整しながら、若々しい膣を取り戻します。メスを使わない治療法なので、手術よりは抵抗が少ないという患者さまも多いです。
尿もれや、デリケートゾーンの黒ずみが気になる方にも効果的な治療法となっています。
注入法
膣内の粘膜下にある筋肉層に、膣専用のシリコンやフィラーを注入することで腟内腔を狭める治療法です。治療時間が短時間で、メスを使用しないため膣内への負担も少なく済みます。
将来的に出産を考えている場合にも影響がなく、注入する素材によっては取り出すことも可能なため、比較的気軽に受けやすい治療法といえそうです。